
税理士が小学校で税金の授業を行う意味
私はこの6月、税理士会を通じて八王子市内の小学校6年生を対象に、「租税教室(税金の授業)」の講師を務めさせていただきました。
税理士が教室に立つ意味、そして税理士にしか伝えられないこと。それは単に「税金の仕組み」を教えることではなく、「税金を通じて、私たちがどんな社会を作りたいかを考えてもらうこと」にあります。
私たちが暮らす社会の仕組みを伝えるため
授業では「税金ゲーム」を取り入れ、子どもたち自身に税金の集め方を考えてもらいました。そこで本当に伝えたかったのは、次の3点の社会の仕組みです。
- 1. 民主主義について 私たちの国では、全員の意見を一つにまとめることは難しいため、選挙で選ばれた代表者が代わりに政治を行います。これが民主主義の考え方です。
- 2. 国民主権について 「国の主人公」は政治家ではなく、国民一人ひとりです。国民は選挙を通して自分の意見に近い代表者を選び、政治家はそれに応える政策を実行します。
- 3. 税金が約50種類もある理由 ゲームでも全員の意見はバラバラでした。多数決だけで決めると少数の願いが届かなくなります。政治では少数の意見もできるだけ取り入れながら社会を作っています。税金に約50種類もの仕組みがあるのは、多様な人々の願いや必要なサービスを支えるためです。
数字とこれからの未来
授業の最後には、これから数年後に選挙権を持つ子どもたちへ、次のようなメッセージを贈りました。
今日の授業をきっかけに、税金や社会のことに少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。
今はまだ選挙に行けませんが、あと数年すると皆さんにも選挙権が与えられます。
そのときに、
「この政治家はどんな社会を目指しているのだろう」
「この政策は自分たちの暮らしにどんな影響があるのだろう」
と考えられるようになってほしいと思います。
そのためにも、これからたくさん勉強し、社会の出来事に関心を持ってください。
皆さん一人ひとりが未来の日本をつくっていきます。
税金は単なる「お金の話」ではなく、「どんな社会にしたいか」をみんなで考えるための仕組みです。
子どもたちにとってそのことを考えるきっかけになれば嬉しく思います。
【追記】地域の皆さまへ
税金の世界は複雑で、時には難しく感じられることもあるかもしれません。
しかし、私たち税理士は、税金に困っている方、不安を抱えている方のいちばんの「味方」です。
お一人で悩まずに、ぜひ心から信頼のできる税理士を見つけて、大切な財産やこれからの生活について相談してみてください。
当事務所も、地域の皆さまにとってそのような安心できる存在であり続けたいと考えております。
